正答1
解説
正解は1です。
間接蛍光抗体法による抗核抗体の染色パターンから、疾患を推定する問題です。
図では、それぞれの核の中に、大きさのそろった細かい点状の蛍光が数十個散らばっています。
これは抗セントロメア抗体による散在斑紋型(セントロメア型)の特徴です。
【選択肢別解説】
1:○ CREST症候群は限局型の全身性強皮症で、抗セントロメア抗体が高率に陽性になります。
本例のセントロメア型の蛍光パターンに一致します。
2:× Sjögren症候群では、抗SS-A抗体や抗SS-B抗体による斑紋型(細かい粒状)の蛍光がみられます。
数のそろった点状のセントロメア型が典型ではありません。
3:× 薬剤誘発性ループスでは、抗ヒストン抗体による均質型の蛍光がみられます。
核全体が均一に光るパターンです。
4:× 混合性結合組織病では、抗U1-RNP抗体による斑紋型の蛍光がみられます。
細かい粒状に核全体が光るパターンです。
5:× 全身性エリテマトーデスでは、抗dsDNA抗体による均質型や辺縁型の蛍光が典型です。
セントロメア型ではありません。
【ポイント】
均質型は抗dsDNA抗体や抗ヒストン抗体、斑紋型は抗U1-RNP抗体や抗SS-A/B抗体でみられます。
核小体型は強皮症、散在斑紋型は抗セントロメア抗体に対応します。
セントロメア型では、分裂期の細胞でも点状の蛍光が染色体上に並ぶのが特徴です。
CRESTは石灰沈着、Raynaud現象、食道蠕動低下、手指硬化、毛細血管拡張の頭文字です。