正答3
解説
正解は3です。
電子顕微鏡(電顕)標本は、前固定・後固定・脱水・置換・包埋・超薄切片作製の順に作製します。
光学顕微鏡用のパラフィン標本とは試薬が異なる点に注意します。
【選択肢別解説】
1:× 前固定にはオスミウム酸液ではなくグルタルアルデヒド液を用います。
グルタルアルデヒドは蛋白を強く架橋し、微細構造を保ちます。
2:× 後固定にはグルタルアルデヒド液ではなくオスミウム酸液を用います。
オスミウム酸は脂質を固定し、電子密度を与えて膜構造のコントラストを高めます。
3:○ 脱水にはエタノールを用います。
濃度の低いものから順に上げて、段階的に水分を除きます。
アセトンを用いることもあります。
4:× 置換にはキシレンではなく酸化プロピレンを用います。
酸化プロピレンはエポキシ樹脂とよく混ざるためです。
キシレンはパラフィン包埋の際の置換(透徹)に用いる試薬です。
5:× 包埋にはカーボワックスではなくエポキシ樹脂を用います。
カーボワックス(ポリエチレングリコール)は、光顕用の水溶性包埋剤です。
【ポイント】
電顕標本は「グルタルアルデヒドで前固定、オスミウム酸で後固定、エタノールで脱水、酸化プロピレンで置換、エポキシ樹脂で包埋」です。
超薄切片はウルトラミクロトームで作製し、酢酸ウランとクエン酸鉛で電子染色します。