正答3
解説
正解は3です。
図は扇形の上端(探触子側)から浅い位置に、円形の構造が描出された断面です。
円形の構造の内部には線状の弁のエコーがみられ、その深部に左房と考えられる低エコー域が広がっています。
大動脈基部を輪切りにした傍胸骨短軸断面(大動脈弁レベル)と考えられます。
このような傍胸骨長軸像や短軸像は、胸骨左縁の第3〜4肋間に探触子を当てて描出します。
【選択肢別解説】
1:× 心窩部は剣状突起の下から心臓を見上げる位置です。
四腔像や下大静脈の観察に用い、本図の断面は得られません。
2:× 心尖部は心尖拍動の位置です。
心尖部四腔像や二腔像を描出し、扇の頂点側に心尖がくる像になります。
3:○ 胸骨左縁(傍胸骨)から当てると、浅い位置に右室流出路や大動脈基部、深い位置に左房が並ぶ断面が得られます。
本図はこの位置からの像です。
4:× 右胸壁は右側臥位で上行大動脈を観察するときなどに用いる位置です。
標準的な断面の描出には使いません。
5:× 胸骨上窩は大動脈弓とその分枝を観察する位置です。
本図のような心臓の断面は得られません。
【ポイント】
心エコーの基本の探触子位置は、傍胸骨・心尖部・心窩部・胸骨上窩の4か所です。
左室長軸像と短軸像は傍胸骨、四腔像は心尖部と覚えましょう。