正答1
解説
正解は1です。
図は胆嚢の横断像で、無エコーの胆嚢内腔の底部に、強い高エコーを示す結石があります。
矢印は結石の後方に帯状に伸びる、エコーが抜けた暗い領域を指しています。
超音波が結石で強く反射・吸収され、その後方まで届かないために生じる音響陰影です。
【選択肢別解説】
1:○ 矢印が示すのは音響陰影です。
結石や石灰化、骨など強く反射する構造の後方に、帯状の低〜無エコー域として現れます。
2:× 鏡面現象ではありません。
鏡面現象は横隔膜などの強い反射面を境に、肝臓などが反対側に鏡像として映るアーチファクトです。
3:× 多重反射ではありません。
多重反射は平行な強い反射面の間で反射が繰り返され、等間隔の線状エコーが並ぶものです。
4:× サイドローブではありません。
サイドローブは主ビーム以外の方向からの反射が、嚢胞や胆嚢の内腔に偽像として映るものです。
5:× 後方エコー増強ではありません。
後方エコー増強は嚢胞など減衰の少ない液体の後方が明るくなる現象で、暗くなる本例とは逆です。
【ポイント】
胆石の診断は「強い高エコー・音響陰影・体位変換で移動」の3所見で行います。
胆嚢ポリープは音響陰影を伴わず、体位で移動しない点で区別します。