正答4
解説
正解は4です。
しめ鯖を食べた数時間後の激しい腹痛は、胃アニサキス症の典型的な経過です。
内視鏡像では、白色で細長い糸状の虫体が胃粘膜に頭部を刺入しており、生検鉗子で摘出しようとしています。
この所見からアニサキス幼虫と判断できます。
【選択肢別解説】
1:× 病変は胃に限局しません。
小腸に侵入する腸アニサキス症があり、腸閉塞を起こすこともあります。
2:× 生の牛肉では感染しません。
アニサキスはサバ・イカ・サケなど海産魚介類から感染し、牛肉は無鉤条虫の感染源です。
3:× ヒトは終宿主ではありません。
終宿主はクジラやイルカなどの海産哺乳類で、ヒトの体内では幼虫は成虫になれません。
4:○ -20℃で24時間以上冷凍すると虫体は死滅します。
このため冷凍処理が予防策として推奨されています。
5:× 有効な抗寄生虫薬はありません。
治療は内視鏡による虫体の摘出が基本です。
【ポイント】
酢じめや塩漬け、通常の調理用の醤油・わさびではアニサキスは死にません。
予防は「-20℃で24時間以上の冷凍」か「十分な加熱」です。