正答4
解説
正解は4です。
イムノクロマト法による便潜血検査は、抗ヒトヘモグロビン抗体を用いた免疫学的検査です。
ヒトのヘモグロビン〈Hb〉だけに反応するため、化学的方法(グアヤック法など)とは性質が大きく異なります。
【選択肢別解説】
1:× 冷凍輸送は必要ありません。
便中のHbは室温で変性しやすいため、採便後は冷所に保存して速やかに提出します。
2:× 食事制限は不要です。
抗体はヒトHbに特異的で、肉類の動物Hbや野菜のペルオキシダーゼとは反応しません。
3:× IgG感作赤血球は用いません。
イムノクロマト法では、金コロイドなどで標識した抗ヒトHb抗体を試験紙上で反応させます。
4:○ プロゾーン現象がみられます。
出血量が多く便中Hbが過剰になると、抗原過剰により発色が弱まり偽陰性になることがあります。
5:× 検出感度は同等ではありません。
上部消化管からの出血では、Hbが胃酸や消化酵素で変性し抗原性を失うため感度が低くなります。
【ポイント】
免疫学的便潜血検査は「食事制限不要・下部消化管出血に強い・抗原過剰で偽陰性」の3点で覚えます。
大腸癌検診で用いられるのはこのためです。