正答2
解説
正解は2です。
HEp-2細胞を用いた間接蛍光抗体法で、抗核抗体の染色パターンを判定する問題です。
図では、各細胞の核の中に、大きさのそろった細かい点状の蛍光が数十個ずつ散らばっています。
中央下の分裂期の細胞では、この点が赤道面に沿って帯状に並んでいます。
点の大きさがそろい、分裂期に染色体の位置に集まるのは、染色体の動原体(セントロメア)が染まっていることを示します。
これは抗セントロメア抗体による散在斑紋型(セントロメア型)のパターンです。
【選択肢別解説】
1:× 関節リウマチでは、リウマトイド因子や抗CCP抗体が診断に用いられます。
セントロメア型の抗核抗体は特徴的ではありません。
2:○ CREST症候群は、石灰沈着・Raynaud現象・食道運動障害・手指硬化・毛細血管拡張を示す限局皮膚硬化型の全身性強皮症です。
抗セントロメア抗体が高率に陽性となり、図のパターンと一致します。
3:× Sjögren症候群では、抗SS-A抗体や抗SS-B抗体による細かい斑紋型が多くみられます。
分裂期に動原体が並ぶセントロメア型は特徴的ではありません。
4:× 混合性結合組織病では、抗U1-RNP抗体による斑紋型がみられます。
核全体に不規則な大きさの斑点が広がり、セントロメア型とは異なります。
5:× 全身性エリテマトーデスでは、抗二本鎖DNA抗体などによる均質型や辺縁型がよくみられます。
セントロメア型は特徴的ではありません。
【ポイント】
抗核抗体の染色パターンと対応抗体は「均質型・辺縁型は抗DNA抗体(SLE)、斑紋型は抗U1-RNP・抗SS-A抗体など、核小体型は全身性強皮症、セントロメア型は抗セントロメア抗体(CREST症候群)」です。