正答5
解説
正解は5です。
ABO血液型検査では、赤血球の抗原を調べるオモテ検査と、血清中の抗体を調べるウラ検査の結果が一致する必要があります。
本例はオモテ検査でB型ですが、ウラ検査ではA₁赤血球とB赤血球の両方に凝集がみられるO型のパターンです。
B型なら血清中に抗Bはないはずなので、B赤血球に反応する想定外の抗体があると考えられます。
【選択肢別解説】
1:× B亜型では、B抗原が弱いためオモテ検査の抗B血清との反応が弱くなります。
オモテ検査で明確にB型と判定された本例には、まず当てはまりません。
2:× cisAB型は、A抗原とB抗原が1本の染色体上の遺伝子から作られる型です。
オモテ検査はAB型(Bが弱い)となり、本例のパターンとは異なります。
3:× 後天性Bは、主にA型の人で、細菌の酵素によりA抗原がB抗原様に変化する現象です。
オモテ検査はAB型となり、ウラ検査はA型となるため、本例とは異なります。
4:× 白血病では、赤血球のA抗原やB抗原が弱くなることがあります。
その場合はオモテ検査の反応が弱くなるため、本例のパターンとは異なります。
5:○ 血清中に不規則抗体があると、ウラ検査で用いるB赤血球上の別の抗原と反応して凝集を起こします。
その結果、本来B型のウラ検査がO型のように見えます。
【ポイント】
オモテ検査とウラ検査の不一致は「どちらの検査に余分な反応や欠けた反応があるか」を考えます。
ウラ検査で余分な凝集があるときは、不規則抗体や寒冷凝集素、連銭形成を疑います。