正解を2つ選んでください。
正答2・4
解説
正解は2と4です。
HLA(ヒト白血球抗原)は、白血球や血小板、移植臓器の細胞などに発現する抗原です。
妊娠、輸血、移植などでほかの人のHLAにさらされると、抗HLA抗体が作られることがあります。
【選択肢別解説】
1:× 輸血後GVHD(移植片対宿主病)は、輸血製剤に含まれるドナーのリンパ球が患者の組織を攻撃して起こります。
抗体ではなくT細胞による反応で、放射線照射で予防します。
2:○ 血小板はHLAクラスⅠ抗原を発現しています。
患者が抗HLA抗体をもつと、輸血した血小板が速やかに壊され、血小板数が増えない血小板輸血不応になります。
3:× 遅発性溶血性輸血副作用は、Kidd式やRh式などの赤血球抗原に対する不規則抗体が原因です。
抗HLA抗体によるものではありません。
4:○ 臓器移植後の抗体関連型の急性拒絶反応は、ドナーのHLAに対する抗体が移植臓器の血管内皮に結合して起こります。
移植前にはリンパ球クロスマッチなどで抗HLA抗体の有無を調べます。
5:× 輸血関連循環過負荷(TACO)は、輸血の量や速度が心臓の処理能力を超えて起こる循環負荷です。
抗体は関与しません。
【ポイント】
抗HLA抗体は、血小板輸血不応、移植の拒絶反応のほか、非溶血性発熱反応やTRALIの原因にもなります。
血小板輸血不応の患者には、HLA適合血小板を輸血します。