1気圧の大気を吸入した時、PaO₂ 88 Torr、PaCO₂ 40 Torrであった。
肺胞気動脈血酸素分圧較差[Torr]はどれか。
ただし、呼吸商は0.8とする。
正答2
解説
正解は2です。
肺胞気動脈血酸素分圧較差(A-aDO₂)は、肺胞気の酸素分圧(PAO₂)と動脈血の酸素分圧(PaO₂)の差です。
PAO₂は肺胞気式で求めます。
大気の酸素濃度は21%、1気圧は760 Torr、37℃の飽和水蒸気圧は47 Torrです。
【計算】
肺胞気式は PAO₂ = FIO₂ ×(大気圧 − 水蒸気圧)− PaCO₂ ÷ 呼吸商 です。
数値を代入すると PAO₂ = 0.21 ×(760 − 47)− 40 ÷ 0.8 となります。
0.21 × 713 = 149.7 Torr です。
40 ÷ 0.8 = 50 Torr です。
PAO₂ = 149.7 − 50 = 99.7 Torr で、約100 Torrとなります。
A-aDO₂ = PAO₂ − PaO₂ = 100 − 88 = 12 Torr です。
【選択肢別解説】
1:× 2 Torrは計算値の12 Torrより小さく、誤りです。
2:○ 肺胞気式で求めたPAO₂は約100 Torrで、PaO₂ 88 Torrとの差は12 Torrになります。
3:× 22 Torrは計算値の12 Torrより10 Torr大きく、誤りです。
4:× 32 Torrは計算値と一致しません。
5:× 42 Torrは計算値と一致しません。
【ポイント】
A-aDO₂は、肺でのガス交換の効率を表す指標です。
若年健常者では通常10 Torr前後以下で、加齢とともに少しずつ開大します。
拡散障害、換気血流比の不均等、シャントでは開大し、肺胞低換気だけの場合は開大しません。