正答5
解説
正解は5です。
この問題はHolter心電図が診断に有用でないものを選ぶので、○ が答え(有用でない疾患)です。
Holter心電図は、日常生活中の心電図を24時間程度連続して記録する検査です。
一時的に出現する不整脈やST変化をとらえるのに適しています。
【選択肢別解説】
1:× 異型狭心症は冠動脈の攣縮により、夜間から早朝の安静時に一過性のST上昇を起こします。
発作時の心電図を記録しやすいHolter心電図が診断に有用です。
2:× Brugada症候群は右側胸部誘導のST上昇が日によって変動し、夜間に心室細動を起こすことがあります。
ST変化の変動や不整脈の記録にHolter心電図が役立ちます。
3:× 発作性心房細動は発作時以外の心電図が正常のことが多いです。
長時間記録で発作をとらえるHolter心電図が有用です。
4:× 発作性上室頻拍も突然始まり突然止まる不整脈です。
発作時の記録が必要なため、Holter心電図が有用です。
5:○ 大動脈弁閉鎖不全は弁の構造の異常による弁膜症で、一時的な心電図変化を特徴とする疾患ではありません。
診断は聴診の拡張期雑音と、心エコー図のカラードプラ法による逆流の確認で行います。
【ポイント】
Holter心電図の適応は、動悸・失神・めまいの原因検索、無症候性心筋虚血、異型狭心症、抗不整脈薬の効果判定などです。
弁膜症の診断と重症度評価は心エコー図検査が中心です。