正答2
解説
正解は2です。
写真では、細胞(上皮細胞や白血球)の表面に、黄褐色〜褐色の細い針状結晶が束状・放射状に付着しています。
褐色の針状で細胞に付着して見えるのはビリルビン結晶の特徴です。
ビリルビン結晶は、抱合型(直接)ビリルビンが著しく増加した閉塞性黄疸の尿に出現します。
【選択肢別解説】
1:× 痛風で尿中に出るのは尿酸結晶です。
尿酸結晶は酸性尿で黄褐色の菱形や砂時計形などを示し、細胞に付着する針状結晶ではありません。
2:○ 胆管癌では胆汁の流れがせき止められて閉塞性黄疸となり、尿中に抱合型ビリルビンが大量に排泄されます。
そのため写真のようなビリルビン結晶が生じます。
3:× シスチン尿症で出現するのはシスチン結晶です。
シスチン結晶は無色の正六角形の板状で、褐色の針状ではありません。
4:× 発作性夜間ヘモグロビン尿症では血管内溶血によりヘモグロビン尿となります。
沈渣では黄褐色顆粒状のヘモジデリンがみられますが、針状結晶は生じません。
5:× アデニンホスホリボシルトランスフェラーゼ欠損症では2,8-ジヒドロキシアデニン結晶が出現します。
これは褐色の球状で、放射状の線条をもつ結晶であり、針状ではありません。
【ポイント】
異常結晶として、ビリルビン、シスチン、チロシン、ロイシン、コレステロール、2,8-ジヒドロキシアデニンの各結晶とその原因疾患を対で覚えておきます。
ビリルビン結晶は細胞や円柱に付着して出現することが多い点も手がかりです。