正答1
解説
正解は1です。
染色体の分染法には、目的によっていくつかの種類があります。
セントロメア周辺などに存在する構成性ヘテロクロマチンを選択的に染めるのはC分染法です。
【選択肢別解説】
1:○ C染色法は、酸処理・アルカリ(水酸化バリウム)処理・塩類溶液処理の後にギムザ染色を行います。
ユークロマチンのDNAが抜け、セントロメア周辺の構成性ヘテロクロマチンだけが濃く染まります。
2:× G染色法はトリプシン処理後にギムザ染色を行い、染色体全長に明暗のバンドを出す方法です。
核型分析の標準法であり、ヘテロクロマチン特異的ではありません。
3:× NOR染色法は硝酸銀を用いて核小体形成部位(NOR)を染める方法です。
NORは主に端部着糸型染色体のサテライト柄部にあり、セントロメアではありません。
4:× Q染色法はキナクリンマスタードを用いる蛍光分染法です。
Gバンドとほぼ同じパターンを示し、Y染色体長腕の遠位部が強く光るのが特徴です。
5:× R染色法は熱処理などの後に染色し、Gバンドと明暗が逆転したパターンを示します。
染色体末端部の観察に適しており、ヘテロクロマチン特異的ではありません。
【ポイント】
C=Centromere(セントロメアのヘテロクロマチン)、R=Reverse(Gの逆)と覚えると整理できます。
1番・9番・16番染色体やY染色体長腕のヘテロクロマチン部の多型評価にC分染法が用いられます。