正解を2つ選んでください。
正答3・5
解説
正解は3と5です。
交差適合試験の主試験は、患者の血清(血漿)と提供者(ドナー)の赤血球を反応させる試験です。
間接抗グロブリン試験の段階で陽性になるのは、患者の血清中にドナーの赤血球と反応するIgG抗体がある場合か、ドナーの赤血球がもともとIgGなどで覆われている場合です。
【選択肢別解説】
1:× 連銭形成は、血漿蛋白の異常で赤血球が硬貨を重ねたように並ぶ現象です。
生理食塩液法では偽陽性の原因になりますが、間接抗グロブリン試験では洗浄で血清を除くため陽性の原因にはなりません。
2:× 洗浄回数が足りないと、残った血清中のグロブリンが抗グロブリン試薬を中和してしまいます。
その結果は陽性ではなく偽陰性になります。
3:○ 低頻度抗原は一般の人がほとんどもたない抗原なので、不規則抗体スクリーニング用の赤血球には含まれていないことがあります。
患者がその抗体をもち、ドナーがその抗原をもつと、主試験だけが陽性になります。
4:× 患者の赤血球が直接抗グロブリン試験陽性であることは、患者の赤血球を使う副試験や自己対照の陽性の原因になります。
患者の赤血球を使わない主試験の陽性の原因にはなりません。
5:○ ドナーの赤血球が直接抗グロブリン試験陽性で、すでにIgGなどに覆われていると、主試験で抗グロブリン試薬と反応して陽性になります。
患者側に原因がなくても陽性になる点に注意が必要です。
【ポイント】
主試験は「患者血清とドナー血球」、副試験は「ドナー血漿と患者血球」の組合せです。
不規則抗体スクリーニングが陰性でも主試験が陽性のときは、低頻度抗原に対する抗体やドナー側の問題を考えます。