正答4
解説
正解は4です。
ABO血液型検査では、赤血球の抗原をみるオモテ試験と、血清の抗体をみるウラ試験の結果が一致する必要があります。
本例のオモテ試験は抗Aだけが強く凝集しており、A型です。
A型ならウラ試験でB血球が凝集するはずですが、凝集がありません。
抗原は正常にあるのに、本来あるはずの抗B抗体だけがない状態です。
【選択肢別解説】
1:× A亜型ではA抗原が弱いため、オモテ試験の抗Aとの凝集が弱くなったり部分的になったりします。
本例は抗Aが4+と強く凝集しているので合いません。
2:× キメラは、2種類の血液型の赤血球が混在する状態です。
オモテ試験で凝集した赤血球と凝集しない赤血球が混在する部分凝集がみられ、本例とは異なります。
3:× 後天性BはA型の人の赤血球が細菌の酵素で変化し、抗Bと弱く反応するようになる現象です。
オモテ試験の抗Bが弱陽性になりますが、本例は抗Bが0です。
4:○ 新生児はまだ自分でABO抗体を十分に作れません。
そのためA抗原は正常でもウラ試験の抗Bがみられず、本例の結果と一致します。
5:× 汎血球凝集反応は、赤血球の隠れた抗原が露出し、ほとんどの成人血清と凝集する現象です。
オモテ試験とウラ試験の不一致の原因になりますが、ウラ試験の抗体が消える現象ではありません。
【ポイント】
ABO抗体は生後3〜6か月ごろから作られ始めるため、新生児ではウラ試験を省略してオモテ試験だけで判定します。
高齢者や低ガンマグロブリン血症の人でも、ウラ試験の抗体が弱くなることがあります。