GAM半流動培地での菌の発育(別冊No. 13)を別に示す。
考えられるのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
GAM半流動培地は寒天を少なくした培地で、穿刺培養すると、培地の表面近くは酸素が多く、深くなるほど酸素が少ない環境になります。
菌がどの深さで発育するかによって、酸素に対する性質を判定できます。
別冊No. 13では、培地の表面付近には発育がなく、培地の中ほどから底に向かって穿刺線に沿った黄白色の発育がみられます。
酸素の少ない深部だけで発育していることから、偏性嫌気性菌と考えます。
【選択肢別解説】
1:○ Bacteroides fragilisは偏性嫌気性のGram陰性桿菌です。
酸素があると発育できないため、半流動培地では表面を避けて深部だけに発育し、図の所見と一致します。
2:× Candida albicansは酵母様真菌で、酸素のある環境でよく発育します。
半流動培地では表面付近に発育するため、図の所見と合いません。
3:× Pasteurella multocidaは通性嫌気性菌で、酸素の有無にかかわらず発育します。
表面から深部まで全体に発育するため、図の所見と合いません。
4:× Proteus mirabilisは通性嫌気性菌で、活発な運動性をもちます。
表面を含めて培地全体に発育が広がるため、図の所見と合いません。
5:× Pseudomonas aeruginosaは偏性好気性菌で、酸素がないと発育できません。
半流動培地では表面付近だけに発育するため、図とは逆の所見になります。
【ポイント】
半流動培地では、偏性好気性菌は表層、偏性嫌気性菌は深層、通性嫌気性菌は全体、微好気性菌は表面から少し下の層に発育します。
Bacteroides fragilisは腹腔内膿瘍などから分離される代表的な嫌気性菌です。