正答3
解説
正解は3です。
乳腺の単純性嚢胞は、液体のたまった袋状の良性病変です。
超音波では、円形から楕円形で、境界が明瞭平滑、内部は無エコー、後方エコーが増強するのが典型像です。
【選択肢別解説】
1:× 側方陰影は、辺縁が平滑な円形の病変で音が屈折して生じる所見です。
嚢胞にみられることもありますが、嚢胞に特有の所見ではなく、線維腺腫などでもみられます。
2:× 後方の音響陰影は、硬い組織や石灰化が超音波を減衰させて生じます。
硬癌などの浸潤性乳癌の所見で、嚢胞ではむしろ後方エコーが増強します。
3:○ 単純性嚢胞は薄く平滑な壁で囲まれているため、辺縁は境界明瞭になります。
内部の無エコーや後方エコーの増強とともに、単純性嚢胞の典型的な所見です。
4:× 単純性嚢胞の壁は薄く、周囲に低エコーの帯はみられません。
境界部に帯状のエコー変化を伴う場合は、炎症や悪性腫瘍の浸潤などを考えます。
5:× 単純性嚢胞の内部は液体だけなので無エコーです。
内部に点状の高エコーがある場合は、微細石灰化を伴う乳癌などを考えます。
【ポイント】
後方エコーは「嚢胞で増強、硬い癌で減弱(音響陰影)」と対比して覚えます。
単純性嚢胞の3条件は「境界明瞭平滑・内部無エコー・後方エコー増強」です。