正解を2つ選んでください。
正答1・3
解説
正解は1と3です。
連続波ドプラ法は、送信と受信を別々の振動子で連続して行うため、高速の血流でも折り返し現象を起こさずに測定できます。
その代わり、ビーム上のどの深さの血流かは特定できません。
一方、パルスドプラ法は特定の部位の血流を測れますが、高速血流は測れません。
【選択肢別解説】
1:○ 三尖弁逆流は秒速2〜4 m以上の高速血流です。
連続波ドプラ法で最大流速を測定し、簡易Bernoulli式で右室と右房の圧較差を求め、肺動脈圧の推定に用います。
2:× 僧帽弁輪運動速度は、組織ドプラ法(パルスドプラ法)で弁輪部にサンプルを置いて測定します。
部位の特定が必要なので連続波ドプラ法は使いません。
3:○ 大動脈弁狭窄症では、狭い弁口を通る血流が秒速4 mを超えることもあります。
連続波ドプラ法で最大流速を測り、簡易Bernoulli式で弁口部の圧較差を推定します。
4:× 左室流入血流速波形(E波・A波)は、パルスドプラ法で僧帽弁の先端にサンプルを置いて記録します。
連続波ドプラ法は用いません。
5:× 僧帽弁閉鎖不全症の逆流弁口へ向かう吸い込み血流(PISA)は、カラードプラ法で検出します。
連続波ドプラ法の用途ではありません。
【ポイント】
簡易Bernoulli式は「圧較差(mmHg)=4 × 流速(m/s)の2乗」です。
「高速血流の最大流速は連続波、場所を決めた血流はパルス」と使い分けを覚えましょう。