正答4
解説
正解は4です。
細菌は、自分以外の菌から遺伝子を受け取ることで、薬剤耐性などの性質を獲得します。
この仕組みには、形質転換、形質導入、接合伝達の3つがあります。
【選択肢別解説】
1:× 形質転換は、菌の外にある裸のDNA断片を取り込む仕組みです。
プラスミドを介した耐性伝播の代表的な仕組みではありません。
2:× 形質導入は、バクテリオファージ(細菌に感染するウイルス)が遺伝子を運ぶ仕組みです。
プラスミドを菌どうしで直接受け渡す仕組みではありません。
3:× 抗原変異は、病原体が表面の抗原を変えて免疫から逃れる現象です。
インフルエンザウイルスの連続変異などが例で、耐性遺伝子の伝播とは関係ありません。
4:○ 接合伝達がプラスミドによる耐性遺伝子の伝播に該当します。
供与菌が性線毛で受容菌とつながり、プラスミドを直接受け渡します。
耐性遺伝子を乗せたプラスミド(Rプラスミド)が、異なる菌種の間でも広がります。
5:× 非相同組換えは、配列が似ていないDNAどうしがつながる現象です。
トランスポゾンの転移などが含まれますが、菌から菌へ遺伝子を運ぶ仕組みそのものではありません。
【ポイント】
形質転換は裸のDNA、形質導入はファージ、接合はプラスミドと性線毛と覚えましょう。
基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ〈ESBL〉やカルバペネマーゼの遺伝子は、プラスミドで菌種を越えて広がります。