正解を2つ選んでください。
正答2・4
解説
正解は2と4です。
細菌や真菌は、Gram染色だけでは見えにくいものや、特徴的な構造をもつものがあります。
それらは目的に合った特殊な染色法で検出します。
【選択肢別解説】
1:× 墨汁法の目的菌はCandida albicansではなく、Cryptococcus neoformansです。
墨汁の黒い背景の中で、菌体を囲む厚い莢膜が白く抜けて見えます。
2:○ Giménez〈ヒメネス〉染色はLegionella pneumophilaの検出に用います。
Legionella属はGram染色で染まりにくい菌です。
Giménez染色では、菌体が赤く、背景が緑に染まり、見つけやすくなります。
3:× 芽胞染色の目的菌はCorynebacterium diphtheriaeではありません。
ジフテリア菌は芽胞を作らない菌で、芽胞染色はBacillus属やClostridium属に用います。
4:○ オーラミン・ローダミン染色はMycobacterium tuberculosisの検出に用います。
抗酸菌の細胞壁の脂質に蛍光色素が結合し、蛍光顕微鏡で黄色〜橙色に光って見えます。
低倍率で広く観察できるため、Ziehl-Neelsen染色より効率よく検出できます。
5:× 異染小体染色の目的菌はClostridioides difficileではなく、Corynebacterium diphtheriaeです。
Neisser染色などで、菌体の両端にある異染小体が濃く染まります。
【ポイント】
墨汁法はCryptococcus、異染小体染色はジフテリア菌、芽胞染色はBacillus・Clostridium、Giménez染色はLegionellaです。
抗酸菌の蛍光染色は、陽性ならZiehl-Neelsen染色で確認するのが一般的です。