正答3
解説
正解は3です。
試験紙法の尿蛋白は、pH指示薬の「蛋白誤差」を利用して蛋白を検出します。
この原理を踏まえ、本当に蛋白尿が出る状態と、試験紙の誤反応とを区別することが問われています。
この問題は尿蛋白陽性の原因にならないものを選ぶので、○ が答え(原因として誤っているもの)です。
【選択肢別解説】
1:× 妊娠では腎血流量と糸球体濾過量が増え、軽度の蛋白尿がみられることがあります。
妊娠高血圧症候群でも蛋白尿が出ます。
2:× 発熱では一過性の機能性蛋白尿が出ることがあります。
熱が下がれば消失するのが特徴です。
3:○ 強酸性尿は陽性の原因になりません。
偽陽性を起こすのは逆の強アルカリ性尿です。
強アルカリ性尿では試験紙の緩衝能を超えて指示薬が変色し、蛋白がなくても陽性になります。
4:× 激しい運動の後には一過性の運動性蛋白尿がみられます。
安静にすると消失します。
5:× 起立性蛋白尿は、立位で腎静脈がうっ血して生じる生理的な蛋白尿です。
臥位で採った早朝尿では陰性になるのが特徴です。
【ポイント】
試験紙法の尿蛋白は、強アルカリ性尿や第四級アンモニウム塩の混入で偽陽性になります。
また、アルブミンには鋭敏ですが、Bence Jones蛋白などのグロブリンには反応が弱い点も頻出です。