正答5
解説
正解は5です。
採血後の全血を室温に置くと、血球は試験管の中でも代謝を続けます。
そのため、血球が消費する成分は低下し、血球から漏れ出る成分は上昇します。
【選択肢別解説】
1:× 乳酸脱水素酵素〈LD〉は低下ではなく上昇します。
赤血球内に多く含まれ、放置や溶血で血漿中へ漏れ出るためです。
2:× アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ〈AST〉も低下しません。
赤血球内に含まれるため、放置や溶血で上昇します。
3:× 血清鉄は全血放置ではほとんど変化しません。
日内変動はありますが、採血後の放置で低下する項目ではありません。
4:× カリウムは低下ではなく上昇します。
赤血球内の濃度が血漿の約20倍あり、放置で血球外へ漏れ出るためです。
5:○ グルコースは血球の解糖で消費されるため、時間とともに低下します。
防ぐには、解糖阻止剤であるフッ化ナトリウム入りの採血管を使います。
【ポイント】
全血放置で下がる代表はグルコース、上がる代表はカリウム・LD・AST・乳酸です。
血糖測定ではフッ化ナトリウム管を使い、速やかに遠心分離することが基本です。