正答3
解説
正解は3です。
HbA1cは、ヘモグロビンにブドウ糖が結合したもので、過去1〜2か月の平均血糖を反映します。
赤血球の寿命や、ヘモグロビンの化学修飾によって値がずれることがあります。
【選択肢別解説】
1:× 尿毒症では、尿素由来のシアン酸でヘモグロビンがカルバミル化されます。
HPLC法ではこれがHbA1c分画に重なり、低下ではなく偽高値の原因になります。
2:× 乳び血症は濁りにより比色法などに影響しますが、HPLC法のHbA1cを低下させる要因としては重要ではありません。
3:○ 溶血性貧血ではHbA1cが低下します。
赤血球の寿命が短くなり、ヘモグロビンがブドウ糖にさらされる期間が短くなるためです。
4:× アスピリンの大量摂取では、ヘモグロビンがアセチル化されます。
HPLC法ではHbA1c分画に重なり、低下ではなく偽高値の原因になります。
5:× アスコルビン酸の大量摂取は、酵素法の尿糖や血糖などの酸化還元反応に干渉することで知られます。
HPLC法のHbA1cを低下させる代表的な要因ではありません。
【ポイント】
赤血球寿命が短くなる溶血性貧血、出血、鉄欠乏性貧血の治療中では、HbA1cは低値になります。
このような場合は、グリコアルブミンや1,5-AGを併用して血糖コントロールを評価します。