フローボリューム曲線(別冊No. 3)を別に示す。
考えられる疾患はどれか。
正答4
解説
正解は4です。
フローボリューム曲線は、縦軸に呼気の流量、横軸に肺気量をとって最大努力呼出を描いたものです。
曲線の形から閉塞性障害か拘束性障害かを推定できます。
図では、呼出開始直後に最大呼気流量が約4L/秒に達したあと、流量が急激に落ち込んでいます。
その後は約3Lまで、ごく低い流量のまま長く呼出が続いています。
下降脚が下に凹んだ形(コンケーブ型)で、呼気後半の気流が強く制限されていることを示します。
【選択肢別解説】
1:× 脊椎後弯は胸郭が広がりにくい拘束性換気障害を起こします。
曲線は全体に小さくなりますが、下降脚は直線的で凹みません。
2:× 特発性肺線維症は肺が硬くなる拘束性換気障害です。
肺活量が小さく、幅が狭く背の高い凸型の曲線になります。
3:× 肥満低換気症候群は胸郭の動きが制限される拘束性の障害で、下降脚が急に落ち込む形にはなりません。
4:○ 慢性閉塞性肺疾患では末梢気道が呼気時につぶれやすく、最大流量の直後から流量が急減します。
図の下に凹んだ下降脚と長く続く低流量の呼出は、閉塞性換気障害の典型像です。
5:× 筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉は呼吸筋の筋力低下による拘束性の障害で、最大流量も肺活量も低下しますが、下降脚は凹みません。
【ポイント】
閉塞性障害は「下に凹む」、拘束性障害は「小さく細い」曲線になります。
上気道の狭窄では最大流量が頭打ちになる台形型になる点も合わせて覚えましょう。