正答4
解説
正解は4です。
肝硬変で門脈圧が上がると、門脈の血液は肝臓を迂回して全身の静脈へ流れる側副血行路をつくります。
また門脈系の上流にある脾臓がうっ血して腫大します。
【選択肢別解説】
1:× 痔核は門脈圧亢進と関連があります。
上直腸静脈から中・下直腸静脈への側副路が拡張して生じます。
2:× 脾腫は門脈圧亢進と関連があります。
脾静脈から門脈への流れが滞り、脾臓がうっ血して腫大します。
3:× 食道静脈瘤は門脈圧亢進と関連があります。
左胃静脈から食道の静脈へ流れる側副路が拡張したもので、破裂すると大出血を起こします。
4:○ 下肢静脈瘤は、主に大伏在静脈などの静脈弁の働きが悪くなって血液が逆流することで生じます。
下肢の静脈は門脈系ではないため、門脈圧亢進とは関連がありません。
5:× 腹壁静脈怒張は門脈圧亢進と関連があります。
臍傍静脈を介した側副路が拡張し、メドゥーサの頭と呼ばれる所見になります。
【ポイント】
門脈圧亢進の側副路は「食道(左胃静脈)」「臍周囲(臍傍静脈)」「直腸(上直腸静脈)」の3か所です。
これに脾腫と腹水を加えて覚えましょう。