正答3
解説
正解は3です。
移植では、提供者(ドナー)と受け手(レシピエント)の主要組織適合抗原〈HLA〉の違いが拒絶反応やGVHDの原因になります。
移植の種類と、拒絶反応に関わる細胞を整理しておく必要があります。
【選択肢別解説】
1:× 造血幹細胞は末梢血からも採取できます。
顆粒球コロニー刺激因子〈G-CSF〉で骨髄から末梢血へ動員し、アフェレーシスで採取します。
2:× ヒトからヒトへの移植は、遺伝的に異なる個体間であれば同種移植と呼びます。
同系移植は一卵性双生児の間の移植を指します。
3:○ 急性拒絶反応は、レシピエントの細胞傷害性T細胞がドナーのHLAを異物として認識し、移植片を攻撃して起こります。
移植後数日から数か月の間に起こることが多い反応です。
4:× 移植後GVHDは、レシピエントではなくドナー由来のリンパ球が、レシピエントの組織を攻撃して起こります。
5:× 肝臓移植は、他の臓器移植よりHLA適合性の影響が小さいとされます。
そのため、通常は高いHLA適合性を求めません。
【ポイント】
「拒絶反応はレシピエントがドナーを攻撃、GVHDはドナーのリンパ球がレシピエントを攻撃」と向きを区別します。
HLA適合性が最も重視されるのは造血幹細胞移植です。