正答1
解説
正解は1です。
写真は動脈の横断面で、中央の内腔に赤血球がみられます。
矢印は、内腔を取り巻く壁の中に弧状に連なる沈着物を指しています。
この沈着物はヘマトキシリンで濃い青紫色に染まり、ひび割れのような裂け目を伴っています。
H-E染色で強い好塩基性を示し、もろく割れやすい沈着物は石灰化の特徴です。
【選択肢別解説】
1:○ カルシウム塩はヘマトキシリンと強く結合し、濃い青紫色に染まります。
硬くもろいため薄切時に割れ目ができやすく、写真の所見と一致します。
2:× ムコイド(粘液様物質)はH-E染色で淡い青色から灰青色に染まります。
写真のように濃い青紫色で割れ目を伴う沈着物にはなりません。
3:× 類線維素(フィブリノイド)はエオジンで濃いピンク色から赤色に染まります。
写真の濃い青紫色とは染色性が異なります。
4:× アミロイドはH-E染色で淡いピンク色の均質な物質として見えます。
コンゴーレッド染色で証明され、写真の所見とは異なります。
5:× 硝子様物質はエオジンで淡いピンク色に均質に染まります。
写真の濃い青紫色の沈着物とは異なります。
【ポイント】
H-E染色で「濃い青紫色、もろい、割れ目がある」沈着物は石灰化です。
確認にはコッサ反応などのカルシウム染色を用います。