正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
正解は3と4です。
肺胞気-動脈血酸素分圧較差〈A-aDO₂〉は、肺胞の酸素分圧と動脈血の酸素分圧の差です。
肺でのガス交換そのものが障害されると、この差が開きます。
逆に、肺胞に入る酸素が少ないだけでガス交換が正常なら、差は開きません。
【選択肢別解説】
1:× 拡散障害では、肺胞から血液への酸素の移動が妨げられます。
肺胞の酸素分圧に比べて動脈血の酸素分圧が下がるため、A-aDO₂は増加します。
2:× シャントでは、ガス交換を受けない静脈血が動脈血に混ざります。
そのためA-aDO₂は増加します。
3:○ 肺胞低換気では、肺胞の二酸化炭素分圧が上がり、肺胞の酸素分圧そのものが下がります。
ガス交換は正常なので、A-aDO₂は増加しません。
4:○ 高地などで大気圧が下がると、吸入気と肺胞の酸素分圧がともに下がります。
肺のガス交換は正常なので、A-aDO₂は増加しません。
5:× 換気血流不均等分布の増悪は、低酸素血症の最も多い原因です。
換気の少ない部位の血液が十分に酸素化されないため、A-aDO₂は増加します。
【ポイント】
A-aDO₂が正常の低酸素血症は「肺胞低換気」と「吸入酸素分圧の低下」の2つです。
拡散障害、シャント、換気血流不均等ではA-aDO₂が開大します。