正答5
解説
正解は5です。
単一窒素呼出曲線は、残気量位から100%酸素を全肺気量位まで吸入し、ゆっくり吐き出しながら呼気中の窒素濃度を記録したものです。
呼出の終わりで下肺の末梢気道が閉じると、窒素濃度の高い上肺からの呼気が増え、曲線が急に上昇します。
図では、窒素濃度は①の区間で0%から立ち上がり、その後はゆるやかに上がる平坦部(第Ⅲ相)が続きます。
呼出の終わり近くで曲線が再び急に立ち上がり、呼出終了まで続きます。
この急上昇の開始点から呼出終了(残気量位)までの区間が⑤であり、これが第Ⅳ相、すなわちクロージングボリュームです。
【選択肢別解説】
1:× ①は呼出の初めで窒素濃度がほぼ0%の部分です。
吸入した酸素で満たされた気道からの呼気で、解剖学的死腔に相当します。
2:× ②は全肺気量位から残気量位まで吐き出した全体の量で、肺活量に相当します。
3:× ③は最大に吐き出したあとも肺に残る量で、残気量です。
4:× ④は⑤と③を合わせた量で、クロージングキャパシティ(closing capacity)です。
クロージングボリュームに残気量を加えたものであり、クロージングボリュームそのものではありません。
5:○ ⑤は第Ⅳ相の開始点から呼出終了までの区間です。
末梢気道が閉じ始めてから吐き終わるまでに出た量なので、クロージングボリュームに当たります。
【ポイント】
クロージングボリュームは末梢気道(小気道)病変の早期発見に用いられ、喫煙や加齢で増加します。
「CV=第Ⅳ相」「CC=CV+残気量」の区別が頻出です。