正解を2つ選んでください。
正答1・4
解説
正解は1と4です。
慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉は、主にたばこ煙の長期吸入によって起こる、完全には元に戻らない気流閉塞を特徴とする疾患です。
その病態は、肺胞が壊れる肺気腫と、気道に炎症が続く慢性気管支炎の2つからなります。
【選択肢別解説】
1:○ 肺気腫は、終末細気管支より末梢の気腔が拡大し、肺胞壁が破壊される病態です。
肺の弾性収縮力が失われ、呼気時に気道がつぶれやすくなるため、閉塞性換気障害を起こします。
2:× 肺腺癌は肺癌の組織型の一つで、腫瘍性疾患です。
COPDは肺癌のリスク因子ですが、COPDの病態そのものではありません。
3:× 間質性肺炎は肺胞の壁(間質)に炎症や線維化が起こる疾患です。
肺が硬く縮むため、閉塞性ではなく拘束性換気障害を示します。
4:○ 慢性気管支炎は、痰を伴う咳が1年に3か月以上続き、それが2年以上連続する状態と定義されます。
気道の慢性炎症と粘液の過剰分泌で気道が狭くなり、閉塞性換気障害を起こします。
5:× サルコイドーシスは、全身に非乾酪性類上皮細胞肉芽腫ができる原因不明の疾患です。
肺では両側肺門リンパ節腫脹が特徴で、進行すると拘束性換気障害を示します。
【ポイント】
COPDは「肺気腫+慢性気管支炎」で、1秒率70%未満の閉塞性換気障害を示します。
間質性肺炎やサルコイドーシスは拘束性換気障害の代表として対比させて覚えます。