正答3
解説
正解は3です。
精度管理図法にはそれぞれ得意な誤差の種類があります。
管理限界を超えない程度の小さな系統的偏り(シフトやトレンド)を早く見つけるには、偏差を累積していく方法が有利です。
【選択肢別解説】
1:× x̄-R管理図は、x̄図で系統誤差、R図で偶然誤差を監視する基本的な方法です。
個々の点を管理限界と比べて判定するため、管理限界内の微妙な偏りの検出は得意ではありません。
2:× x̄-Rs管理図は、1日1回の測定値と前日との差(移動範囲)を監視する方法です。
これも点ごとの判定が中心で、小さな偏りへの感度は累積和法に劣ります。
3:○ 累積和(CUSUM)法は、目標値からの偏差を順に足し合わせてプロットします。
小さな偏りでも同じ向きに続けば累積値が直線的に増えるため、管理限界内の微妙な偏りを早期に発見できます。
4:× x̄-Rs-R管理図は、日間変動と日内変動を同時に監視するための方法です。
大きな誤差の監視には有用ですが、微妙な偏りの検出を目的とした方法ではありません。
5:× Westgardのマルチルールは、複数の判定規則を組み合わせて誤差の種類を見分ける方法です。
偽棄却を減らしつつ誤差を検出できますが、微小な偏りの早期発見では累積和法が優れます。
【ポイント】
「管理限界内の微妙な偏り」「わずかなシフトやトレンド」とあれば累積和(CUSUM)法と覚えます。
x̄図は系統誤差、R図は偶然誤差を反映するという対比も頻出です。