正答1
解説
正解は1です。
ヘリコバクター・ピロリ(H. pylori)の感染診断には、内視鏡を用いる方法と用いない方法があります。
内視鏡を用いる方法では胃粘膜の生検組織を、用いない方法では呼気・血清・尿・便を検体とします。
この問題は検体として誤っているものを選ぶので、○ が答え(感染診断の検体に用いないもの)です。
【選択肢別解説】
1:○ 胃液は感染診断の標準的な検体ではありません。
内視鏡では胃液ではなく胃粘膜組織を採取し、迅速ウレアーゼ試験や鏡検、培養を行います。
したがって、検体として誤っているのは胃液です。
2:× 血清中の抗H. pylori IgG抗体を測定します。
感染の既往も含めて陽性になる点に注意が必要です。
検体として正しいため、該当しません。
3:× 尿素呼気試験では、13Cで標識した尿素を内服します。
H. pyloriのウレアーゼで分解されて生じる13CO2を呼気中で測定します。
検体として正しいため、該当しません。
4:× 尿中の抗H. pylori抗体を測定する方法があります。
採尿だけで検査できる簡便な方法です。
検体として正しいため、該当しません。
5:× 便中のH. pylori抗原を抗体で検出します。
現在の感染を反映するため、除菌判定にも用いられます。
検体として正しいため、該当しません。
【ポイント】
感染診断は迅速ウレアーゼ試験、鏡検、培養、尿素呼気試験、抗体測定、便中抗原の6種類です。
除菌判定には尿素呼気試験と便中抗原が推奨されます。