正答5
解説
正解は5です。
写真の虫は、4対8本の脚をもち、体は楕円形で赤褐色の背板に覆われています。
頭部の前方に口器が突き出ており、体長2.5 mmという大きさと合わせてマダニの成虫と判断できます。
マダニは皮膚に吸着して吸血し、その際に病原体を媒介します。
【選択肢別解説】
1:× 疥癬の原因はヒゼンダニです。
ヒゼンダニは体長約0.4 mmと小さく、皮膚の角質層にトンネルを掘って寄生します。
2:× ペストはペスト菌による感染症で、主にノミが媒介します。
マダニは媒介しません。
3:× 発疹チフスは発疹チフスリケッチアによる感染症で、コロモジラミが媒介します。
マダニは媒介しません。
4:× ツツガムシ病はツツガムシの幼虫が媒介します。
ツツガムシの幼虫は0.2〜0.3 mmと非常に小さく、写真の虫とは大きさが異なります。
5:○ 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)はSFTSウイルスによる感染症です。
マダニが媒介し、発熱や消化器症状、血小板減少を起こし、致命率が高いのが特徴です。
【ポイント】
マダニが媒介する疾患には、SFTSのほか日本紅斑熱、ライム病、ダニ媒介脳炎があります。
同じダニの仲間でも、ツツガムシ病とは媒介動物が異なる点に注意しましょう。