正答1
解説
正解は1です。
この問題は骨転移による症候でないものを選ぶので、○ が答え(骨転移の症候ではないもの)です。
がんの骨転移では、骨の破壊によって痛み、骨折、神経の圧迫、血液中のカルシウムの上昇などが起こります。
これらは骨関連事象(SRE)と呼ばれます。
【選択肢別解説】
1:○ 振戦は、Parkinson病や本態性振戦、小脳の障害、薬の副作用などで起こる不随意運動です。
骨転移によって起こる症候ではないため、これが答えです。
2:× 疼痛は、骨転移で最も多くみられる症候です。
骨の破壊や骨膜への刺激、神経への浸潤などによって起こります。
3:× 脊髄圧迫は、脊椎への転移で椎体がつぶれたり腫瘍が脊柱管に入り込んだりして起こります。
四肢の麻痺や膀胱直腸障害を起こすため、緊急の対応が必要です。
4:× 病的骨折は、転移で弱くなった骨が、わずかな外力で折れるものです。
大腿骨や上腕骨、脊椎に起こりやすい症候です。
5:× 高カルシウム血症は、骨の破壊で骨からカルシウムが溶け出して起こります。
口渇、多尿、意識障害などの症状がみられます。
【ポイント】
骨転移の理学療法では、病的骨折を防ぐため、患部へのねじりや強い負荷を避けた動作指導が重要です。
脊髄圧迫の初期症状(痛みの増強、しびれ、筋力低下)を見逃さないことも大切です。