正答5
解説
正解は5です。
肩甲骨の運動には、挙上・下制、外転・内転、上方回旋・下方回旋があります。
前鋸筋と僧帽筋上部線維は、上肢を挙上するときに協調して肩甲骨を動かします。
【選択肢別解説】
1:× 下制には、僧帽筋下部線維や小胸筋などが働きます。
僧帽筋上部線維はむしろ肩甲骨を挙上させるため、共通の作用ではありません。
2:× 挙上には、僧帽筋上部線維と肩甲挙筋などが働きます。
前鋸筋は肩甲骨を挙上させる筋ではないため、共通の作用ではありません。
3:× 内転には、僧帽筋中部線維や菱形筋が働きます。
前鋸筋は肩甲骨を外転させる筋なので、共通の作用ではありません。
4:× 下方回旋には、菱形筋、肩甲挙筋、小胸筋などが働きます。
前鋸筋も僧帽筋上部線維も、下方回旋には働きません。
5:○ 前鋸筋は肩甲骨の下角を前外側へ引き、僧帽筋上部線維は肩峰側を内上方へ引きます。
この2つの力が組み合わさって肩甲骨が上方回旋し、上肢を頭上まで挙げられるようになります。
【ポイント】
肩甲骨の上方回旋は、前鋸筋と僧帽筋(上部・下部線維)のフォースカップルで起こります。
前鋸筋の麻痺(長胸神経麻痺)では翼状肩甲となり、上肢の挙上が困難になります。