正答5
解説
正解は5です。
換気血流比、呼吸の反射、ガス拡散、酸素解離曲線、酸塩基平衡という呼吸生理の基本事項を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× シャントでは、換気のない肺胞に血流だけが流れるため、換気血流比は増加ではなく低下します。
極端な場合は0になります。
換気血流比が増加するのは、換気があっても血流がない死腔の状態です。
2:× 肺伸展受容器が興奮すると、吸気は促進されるのではなく抑制されます。
肺が膨らみすぎるのを防ぐこの反射をHering-Breuer反射と呼びます。
3:× 肺胞での拡散能は、酸素よりも二酸化炭素のほうが高いです。
二酸化炭素は血液や組織に溶けやすく、酸素の約20倍拡散しやすいとされます。
4:× pHが増加(アルカリ性に傾く)すると、酸素解離曲線は右方ではなく左方へ移動します。
右方へ移動するのは、pHの低下、二酸化炭素分圧の上昇、体温の上昇などのときです。
5:○ 動脈血二酸化炭素分圧が上がると、血液中で炭酸が増え、水素イオンが増えます。
その結果pHは低下し、呼吸性アシドーシスとなります。
【ポイント】
酸素解離曲線の右方移動は「酸素を組織に渡しやすい状態」で、pH低下・PaCO2上昇・体温上昇・2,3-DPG増加で起こります。
換気血流比は「シャントで低下、死腔で増加」と対で覚えます。