6 歳8 か月の女児。
痙直型両麻痺。
床上の座位は体幹が崩れるため座位保持ができない。
立位保持や移乗にはいずれも介助が必要である。
屋内は車輪付きの歩行器を使用して介助で10 m ほど移動できる。
学校や屋外移動は介助者による手動車椅子での移送、または電動車椅子を自立操作している。
GMFCS によるレベルはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
GMFCS(粗大運動能力分類システム)は、脳性麻痺児の移動能力を5段階で分類します。
6〜12歳では、歩行の可否、補助具の使用、車椅子の使い方で判定します。
【選択肢別解説】
1:× レベルⅠは、屋内外を制限なく歩けて、走る・跳ぶこともできる段階です。
本例は歩行器で介助が必要なので該当しません。
2:× レベルⅡは、多くの場面で独歩できるものの、長距離や不整地では制限がある段階です。
本例は独歩できないので該当しません。
3:× レベルⅢは、屋内では手で持つ歩行補助具を使って自力で歩ける段階です。
本例は歩行器を使っても介助が必要なので、レベルⅢには届きません。
4:○ レベルⅣは、多くの場面で介助による移動か電動車椅子での移動が必要な段階です。
歩行器で介助して短距離を歩けること、屋外は車椅子の移送や電動車椅子の自立操作で移動することが、本例と一致します。
5:× レベルⅤは、すべての場面で手動車椅子で移送され、頭部や体幹の保持も難しい段階です。
本例は電動車椅子を自立して操作でき、歩行器で短距離を移動できるので、レベルⅤより能力が高いです。
【ポイント】
6〜12歳のGMFCSは、Ⅰ独歩で制限なし、Ⅱ独歩だが制限あり、Ⅲ手持ちの歩行補助具で歩行、Ⅳ介助や電動車椅子での移動、Ⅴ手動車椅子で移送、と覚えます。
電動車椅子を自立して操作できるかどうかが、ⅣとⅤを分ける目安の一つです。