正答1
解説
正解は1です。
左被殻出血後の右片麻痺の症例です。
図では、右足(図の左側)の踵が浮き、足部が内側へねじれて外側縁と前足部で接地しており、内反尖足を呈しています。
【選択肢別解説】
1:○ 後脛骨筋は足関節の底屈と足部の内がえし(内反)に働きます。
痙縮で内反尖足をつくる主な筋の一つなので、ボツリヌス療法の投与筋として適切です。
2:× 前脛骨筋は足関節の背屈と内がえしに働きます。
背屈筋に投与すると、尖足がさらに悪化するため対象になりません。
3:× 短腓骨筋は足部の外がえし(外反)に働きます。
内反とは反対方向に働く筋なので、投与すると内反が強まります。
4:× 長腓骨筋も足部の外がえしに働く筋です。
内反尖足に拮抗する筋なので、投与の対象ではありません。
5:× 長母指伸筋は母趾の伸展と足関節の背屈に働きます。
内反尖足をつくる筋ではないため、投与の対象になりません。
【ポイント】
脳卒中後の内反尖足に対するボツリヌス療法では、下腿三頭筋(腓腹筋・ヒラメ筋)、後脛骨筋、長趾屈筋などが主な投与筋です。
投与後は、ストレッチや装具療法を組み合わせて効果を高めます。