正答5
解説
正解は5です。
腕神経叢は第5頸神経から第1胸神経の神経根で構成されます。
損傷部位によって、上位型(C5・C6)、下位型(C8・T1)、全型に分けられ、障害される筋が異なります。
【選択肢別解説】
1:× 腕神経叢損傷は末梢神経の損傷なので、深部腱反射は亢進ではなく低下・消失します。
2:× 神経根が脊髄から引き抜かれた引き抜き損傷では、自然回復は期待できません。
すべての症例で自然回復するわけではなく、神経移行術などの手術が検討されます。
3:× 肘関節の屈曲(上腕二頭筋など)はC5・C6支配で、上位型の損傷で障害されます。
下位型(C8・T1)で障害されるのは手指の屈筋や手内筋です。
4:× 手指の巧緻運動の障害は、手内筋が障害される下位型の特徴です。
上位型では肩の外転・外旋や肘の屈曲が障害されます。
5:○ 全型(C5〜T1すべての損傷)では、肩・肘の近位から手指の遠位まで上肢全体が麻痺します。
【ポイント】
上位型(Erb麻痺)は肩外転・肘屈曲の障害、下位型(Klumpke麻痺)は手指の障害と覚えます。
下位型ではHorner徴候を伴うことがあり、T1の引き抜き損傷を示唆します。