正答1・2・4
解説
本問は採点除外(公式で1と2と4のいずれも正解とされた問題)です。
この問題は1つを選ぶ形式です。
厚生労働省は「設問が不明確で複数の選択肢が正解と考えられるため」として、1・2・4のいずれを選んでも正解として採点しました。
Down 症候群(21トリソミー)は、全身の筋緊張低下と関節の弛緩性を特徴とします。
関節や脊柱が不安定になりやすく、側弯・股関節脱臼・環軸関節亜脱臼のいずれも二次障害として起こりうるため、1つに絞れませんでした。
【選択肢別解説】
1:○ 筋緊張の低下と靱帯の弛緩性により、体幹を支えきれず側弯が生じることがあります。
Down 症候群の二次障害として挙げられます。
2:○ 関節の弛緩性と臼蓋の形態異常から、股関節の亜脱臼や脱臼を生じることがあります。
成長に伴って進行することがあり、経過観察が必要です。
3:× Down 症候群の足部は、関節の弛緩性から外反扁平足になるのが典型です。
内反変形は二分脊椎や脳性麻痺などでみられます。
4:○ 環軸関節の亜脱臼は、横靱帯の弛緩による環軸椎の不安定性で生じます。
脊髄圧迫の危険があるため、前転などの頸部に負担のかかる運動に注意が必要です。
5:× Down 症候群では関節が緩く、膝は過伸展や膝蓋骨の脱臼が問題になります。
屈曲拘縮は痙縮のある脳性麻痺などでみられる変形です。
【ポイント】
Down 症候群の二次障害は「関節の緩さ」から整理すると覚えやすくなります。
環軸椎不安定性・股関節脱臼・膝蓋骨脱臼・外反扁平足が代表です。