6 歳の男児。
右股関節痛を訴えている。
単純エックス線写真(別冊No. 1)を別に示す。
疑うべき疾患はどれか。
正答1
解説
正解は1です。
6歳男児の股関節痛と単純エックス線写真から、小児の股関節疾患を鑑別する問題です。
好発年齢と、骨端核の形の変化が鑑別の鍵になります。
写真では右大腿骨頭の骨端核が左に比べて小さく扁平で、輪郭が不整に分節化し、硬化像を示しています。
左の骨端核は丸く均一で正常です。
【選択肢別解説】
1:○ Perthes 病は4〜8歳前後の男児に多い大腿骨頭骨端核の阻血性壊死です。
骨端核の扁平化・硬化・分節化という本例の所見と、年齢・性別がよく一致します。
2:× 大腿骨頭壊死症(特発性)は主に成人に起こり、ステロイドやアルコールが危険因子です。
6歳児の骨端核の変化としては Perthes 病を考えます。
3:× 大腿骨頭すべり症は10〜16歳ごろの肥満傾向の男子に多い疾患です。
骨端が骨幹端に対して後下方へずれる所見が特徴で、骨端核の分節化は示しません。
4:× 単純性股関節炎は3〜10歳に多い一過性の滑膜炎です。
エックス線では骨の異常を認めないのが特徴で、本例の骨端核の変形とは合いません。
5:× 発育性股関節形成不全は乳児期に見つかることが多い疾患です。
臼蓋形成不全や骨頭の外上方への偏位が主な所見で、骨端核の扁平化・分節化ではありません。
【ポイント】
小児股関節疾患は「単純性股関節炎とPerthes病は幼児〜学童、すべり症は思春期の肥満男子」と年齢で整理します。
Perthes 病は骨端核の硬化・分節化・扁平化を経て修復されます。