正答5
解説
正解は5です。
高次脳機能障害の各症候の定義を区別できるかを問う問題です。
失行は、運動麻痺がないのに、目的に沿った動作ができない状態です。
【選択肢別解説】
1:× 敬礼などの単純な動作が口頭指示でできないのは観念運動失行です。
観念失行は、道具の使用や一連の動作の手順が分からなくなる状態です。
2:× 純粋失読では、文字を指でなぞると読めるようになるのが特徴です。
なぞる運動の感覚を手がかりに読める点が、他の失読との違いです。
3:× 伝導失語の中心症状は復唱障害で、音韻性錯語が目立ちます。
物品呼称ができないことを主症状とするのは健忘失語です。
4:× 道具を適切に使用できないのは観念失行です。
観念運動失行では、日常の自然な場面では道具を使えることが多くなります。
5:○ 肢節運動失行は、習熟していた細かな動作が、麻痺では説明できないほど拙劣になる状態です。
ボタンかけや手指の細かな操作がぎこちなくなります。
【ポイント】
観念運動失行は「指示された身振りや模倣ができない」、観念失行は「道具の使用や手順ができない」と区別しましょう。