正答4
解説
正解は4です。
完全麻痺の脊髄損傷では、残存する髄節によって使える下肢の筋が決まり、可能な歩行の水準が変わります。
短下肢装具と杖で屋外を実用的に歩くには、膝を伸ばして支える大腿四頭筋が必要です。
【選択肢別解説】
1:× Th6残存では体幹下部と下肢が麻痺しています。
長下肢装具と松葉杖を使っても、訓練としての歩行にとどまります。
2:× Th10残存でも下肢筋は働かず、長下肢装具が必要です。
屋外を実用的に歩くことは困難です。
3:× L2残存では股関節屈筋は働きますが、大腿四頭筋は不十分です。
膝を支えるために長下肢装具が必要で、歩行は屋内程度にとどまります。
4:○ L4残存では大腿四頭筋が働き、膝を伸ばして支えられます。
足関節の筋力不足を短下肢装具で補えば、杖を使って屋外歩行が可能です。
5:× S1残存でも屋外歩行は可能ですが、「最も上位」のレベルではありません。
【ポイント】
目安は「Th12〜L2で長下肢装具による屋内歩行、L3〜L4で短下肢装具による屋外歩行」です。
膝を支える大腿四頭筋(L2〜L4)の有無が、装具の種類を分けます。