正答5
解説
正解は5です。
脳梗塞では、血流が途絶えた直後から細胞が腫れる細胞性浮腫が起こり、水分子の拡散が制限されます。
MRIの拡散強調像(DWI)はこの変化を鋭敏にとらえ、発症から1時間前後で高信号を示します。
そのため、超急性期の脳梗塞の診断には拡散強調像が最も有用です。
【選択肢別解説】
1:× 単純CTでの高吸収域は、脳出血でみられる所見です。
脳梗塞は高吸収域にはなりません。
2:× 単純CTで脳梗塞が明らかな低吸収域になるのは、発症後数時間から24時間程度経ってからです。
発症2時間では明らかでないことが多いです。
3:× 脳梗塞はMRIのT1強調像では低信号を示します。
また、発症2時間ではT1強調像の変化はほとんど現れません。
4:× T2強調像で高信号となるのは、血管性浮腫が進む発症数時間後以降です。
発症2時間では典型的な所見ではありません。
5:○ 拡散強調像では、発症早期から梗塞部が高信号になります。
発症2時間の脳梗塞で典型的な所見です。
【ポイント】
超急性期の脳梗塞は拡散強調像で高信号、脳出血は発症直後から単純CTで高吸収域と覚えます。
CTで出血を否定したうえで、MRIの拡散強調像で梗塞を確認するのが一般的な流れです。