正答3
解説
正解は3です。
リンパ浮腫は、リンパ管やリンパ節の障害でリンパ液の流れが滞り、蛋白質を多く含む組織液が皮下にたまる浮腫です。
乳癌や子宮癌などの術後のリンパ節郭清や放射線治療のあとに起こる続発性のものが多くみられます。
【選択肢別解説】
1:× リンパ浮腫は四肢などの局所に生じる浮腫です。
腹水は肝硬変や癌性腹膜炎などでみられ、リンパ浮腫に伴う症状ではありません。
2:× リンパ浮腫は蛋白質を多く含む浮腫のため、利尿薬では改善しません。
治療は複合的理学療法(スキンケア、用手的リンパドレナージ、圧迫療法、圧迫下での運動)が中心です。
3:○ リンパの流れが滞ると局所の免疫機能が低下し、蜂窩織炎などの感染を繰り返しやすくなります。
感染はリンパ浮腫をさらに悪化させるため、スキンケアが重要です。
4:× 発症初期の浮腫は軟らかく、圧迫すると圧痕が残ります。
皮膚の硬化(線維化)は病期が進んでから生じます。
5:× 肺血栓塞栓症の原因は、主に下肢の深部静脈血栓症です。
リンパ浮腫が原因となるものではありません。
【ポイント】
リンパ浮腫は「片側性・蛋白質の多い浮腫・感染を繰り返しやすい・利尿薬は無効」が特徴です。
蜂窩織炎による発赤・熱感がある急性期には、リンパドレナージや圧迫は控えます。