正答4
解説
正解は4です。
巨赤芽球性貧血は、DNAの合成に必要なビタミンB12や葉酸が不足し、赤血球が正常に成熟できずに大型の未熟な赤芽球が増える貧血です。
ビタミンB12は、胃の壁細胞から分泌される内因子と結合して回腸から吸収されます。
胃を全摘すると内因子がなくなるため、数年後にビタミンB12が欠乏します。
【選択肢別解説】
1:× ニコチン酸(ナイアシン)の欠乏ではペラグラが起こり、皮膚炎・下痢・認知機能低下を生じます。
巨赤芽球性貧血の原因ではありません。
2:× ビタミンAの欠乏では夜盲症や皮膚・粘膜の乾燥が起こります。
巨赤芽球性貧血の原因ではありません。
3:× ビタミンB1の欠乏では脚気やWernicke脳症が起こります。
巨赤芽球性貧血の原因ではありません。
4:○ 胃全摘術で内因子が失われ、ビタミンB12が吸収できなくなります。
体内の貯蔵が尽きる数年後に巨赤芽球性貧血を生じます。
5:× ビタミンCの欠乏では壊血病が起こり、歯肉出血や皮下出血を生じます。
巨赤芽球性貧血の原因ではありません。
【ポイント】
胃切除後の貧血には、早期に起こる鉄欠乏性貧血(胃酸の減少で鉄の吸収が低下)と、数年後に起こる巨赤芽球性貧血(ビタミンB12欠乏)があります。
自己免疫で内因子が不足する悪性貧血も同じ機序です。