正解を2つ選んでください。
正答1・5
解説
正解は1と5です。
手背の熱傷は治癒の過程で瘢痕が収縮し、MP関節の過伸展と手指の屈曲制限を生じやすい部位です。
慢性期の瘢痕拘縮には、肥厚性瘢痕を抑える圧迫と、瘢痕を伸張する可動域練習が中心になります。
【選択肢別解説】
1:○ 圧迫療法は、弾性着衣や弾性包帯などで瘢痕を持続的に圧迫し、肥厚性瘢痕の増殖を抑えて平坦化させます。
熱傷後瘢痕への標準的な治療です。
2:× 寒冷療法は急性期の炎症や疼痛を抑える目的で用います。
慢性期の瘢痕拘縮を改善する効果はありません。
3:× 神経筋電気刺激療法は、筋の収縮を促して筋力の改善などを図る方法です。
皮膚の瘢痕拘縮そのものは改善できません。
4:× コックアップ・スプリントは手関節を背屈位に保つ装具で、MP関節を屈曲位に保てません。
手背の瘢痕拘縮では、MP関節屈曲位・IP関節伸展位を保つ装具が必要です。
5:○ 手背の瘢痕は手指屈曲で伸張されます。
手指屈曲の可動域練習で瘢痕を伸ばし、MP関節の伸展拘縮を予防・改善します。
【ポイント】
熱傷の拘縮予防では、瘢痕が伸張される方向へ関節を保持するのが原則です。
手背熱傷ではMP関節屈曲位・IP関節伸展位・母指外転位(安全肢位)に保ちます。