正答3
解説
正解は3です。
図の断端には、ソフトなライナーが装着されており、その先端にピンが付いています。
ソケットは膝蓋腱部などの局所に体重を集中させる形ではなく、断端全体を均等に覆う形をしています。
ソケット内部の底には、ピンを受けてロックする機構がみえます。
これはシリコーンなどのライナーとピンで懸垂し、断端の全面で荷重するTSB(total surface bearing)式ソケットの特徴です。
【選択肢別解説】
1:× KBM式は大腿骨内・外側上顆を両側から挟み込んで懸垂するソケットです。
ライナーとピンによる懸垂ではありません。
2:× PTB式は膝蓋腱(patellar tendon)部で体重を主に支えるソケットで、カフベルトで懸垂します。
図のソケットには膝蓋腱部での局所的な荷重の形がありません。
3:○ TSB式は断端全体で体重を支え、ライナーとピン(シャトルロック)などで懸垂します。
図のライナー先端のピンとソケット底部のロック機構が根拠です。
4:× 吸着式は主に大腿義足で用いられ、断端とソケットを密着させて陰圧で懸垂します。
図はピンで懸垂する下腿義足のソケットです。
5:× 在来式は大腿コルセットと膝継手を備えた古い型の下腿義足です。
図には大腿コルセットも膝継手もありません。
【ポイント】
TSB式は荷重が断端全体に分散されるため、血行障害による切断などで皮膚が弱い断端にも適しています。
PTB式は膝蓋腱、KBM式は大腿骨顆部、TSB式は断端全面と、荷重や懸垂の部位を対比して覚えます。