26歳の男性。
交通事故で頸髄損傷を受傷し、第5~7頸髄後方固定術を受けた。
左側の手指および手関節の伸展運動を強化するためのTENSで、電気刺激部位として最も適切なのはどれか。
正答
解説
本問は採点除外(厚生労働省により採点除外)です。
厚生労働省は、除外の理由を「設問(文)に不適切があるため」と公表しています。
設問文のどの部分が不適切とされたかは公表されていません。
なお、設問は筋力の強化を目的とする電気刺激を「TENS」と呼んでいます。
TENS(経皮的電気神経刺激)は、一般には鎮痛を目的とする方法です。
筋を収縮させて筋力を強化する方法は、神経筋電気刺激(NMES)と呼ぶのが一般的です。
手指と手関節の伸展を強化するには、橈骨神経に支配される前腕背側の伸筋群の運動点を刺激します。
図は前腕を回内位で台に置いたところで、前腕の背側が見え、母指は図の下側(橈側)にあります。
【選択肢別解説】
1:△ ①は前腕背側の中央付近で、指伸筋の筋腹のあたりと考えられます。
手指の伸展を強化する刺激部位の候補になりますが、図からの判定には幅があります。
2:× ②は前腕遠位の橈側の縁で、伸筋群の多くが腱に移行する部位です。
筋腹が少なく、手指と手関節の伸展を強化する刺激部位としては適しません。
3:△ ③は前腕近位の尺側寄りで、指伸筋や尺側手根伸筋の近位部にあたると考えられます。
指伸筋の運動点とみる解釈もありますが、判断が割れます。
4:△ ④は前腕近位の橈側寄りで、腕橈骨筋や長・短橈側手根伸筋の筋腹にあたると考えられます。
手関節の伸展には働きますが手指の伸展には働かず、判断が割れます。
5:△ ⑤は肘の外側の網掛けの部位で、外側上顆の近くです。
長橈側手根伸筋の起始部や橈骨神経の走行に近いと考えられますが、図からの判定には幅があります。
【ポイント】
電気刺激で筋を収縮させるときは、筋腹の運動点に電極を置きます。
目的により、鎮痛はTENS、筋力強化はNMES、動作の再建はFES(機能的電気刺激)と呼び分けます。