左側臥位の胸部 CT(別冊No. 2)を別に示す。
肺が拡張し、最も含気が多いと考えられるのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
CTの右上に「右」、右下に「左」とあり、左側臥位のため画像の上側が右肺、下側が左肺です。
胸腔内圧は上側(非荷重側)ほど陰圧が強く、肺胞が大きく広がるため含気が多くなります。
反対に下側(荷重側)は肺胞がつぶれやすく、含気が少なくなります。
①は上側の右肺の中でも最も高い位置にあり、最も非荷重側にあたります。
一方、下側の左肺では血管の陰影が太く目立ち、血流が多く集まっていることがうかがえます。
【選択肢別解説】
1:○ ①は上側にある右肺の中でも最も高い位置で、最も非荷重側です。
胸腔内の陰圧が最も強く、肺胞が最も拡張して含気が多くなります。
2:× ②は右肺の前方(画像の右側)寄りで、①よりも重力方向の低い位置にあります。
①ほどは拡張していません。
3:× ③は右肺の肺門・縦隔寄りで、①より低い位置にあります。
血管や気管支も多く、最も含気が多い部位ではありません。
4:× ④は下側の左肺にあり、荷重側のため肺胞が圧迫されて含気は少なくなります。
5:× ⑤は下側の左肺のさらに最も低い位置で、最も荷重側です。
含気が最も少ない部位にあたります。
【ポイント】
体位により上側の肺は換気の予備が大きく、下側の肺は血流が多くなります。
体位排痰法や片肺障害の体位管理では、この重力の影響を利用します。